令和3年5月26日の新聞「Q&A教えてドクター」に院長の記事が掲載されました。

Q. 1か月前ぐらいから手の痛み・しびれがあり、整形外科を受診したところ椎間板ヘルニアと診断され、通院してはいるのですが、痛みがひどく仕事に支障をきたしています。痛みをとる方法はあるのでしょうか?

A. 椎間板ヘルニアは腰骨のクッション材である椎間板が変形し神経を圧迫している状態をさします。画像診断でヘルニアが確認されてもそれが即、症状に繋がらないことが知られています。無症状のまま、ヘルニア塊が自然消滅、あるいは縮小する事もあります。
 椎間板ヘルニアと診断された場合の治療法については、保存療法と手術療法があります。
 自然治癒する事もある為、まずは保存療法から治療が進みます。保存療法は神経ブロック、薬物療法、理学療法があります。神経ブロックは激しい痛みを抑えるために局所麻酔やステロイド薬を注射し痛みを和らげます。薬物療法は非ステロイド性消炎鎮痛薬や筋弛緩薬を使って痛みを抑えます。理学療法は痛みが落ち着いたあと、筋肉強化の体操や窣引などが行われます。
 保存療法でも痛みがとれない場合は手術療法で切除術、経皮的椎間板療法があり強い要望があった場合に勧められています。
 ヘルニアの予防・再発防止にはストレッチ、体重増加に気を付ける、筋力の強化をする事が大切になります。

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