令和2年2月21日の新聞「Q&A教えてドクター」に院長の記事が掲載されました。

Q. 頚椎の痛みがひどいのですが、そういった痛みも治療可能でしょうか?どんな治療方法がありますか?

A. 頚椎症とは、頭と首をつなぐ7つの骨からなる頚椎が変形することにより、神経や血管、骨の中を通る脊髄などに圧力がかかり、血液の循環が悪くなり筋肉に酸素が行き渡らず、老廃物がたまった結果、筋肉が硬くなり正常な働きが出来なくなり痛みが生じる症状です。特に、首にコリや痛みを感じるとか、指先の疲れが長時間続く場合には注意が必要です。原因は加齢による筋力や骨、関節の衰え、前かがみの姿勢を続ける生活などが挙げられます。初期は首から肩、背中にかけてのコリや痛みが生じます。更に悪化すると神経根に圧力がかかり、指先の痺れや痛み、冷えなどの症状が現れます。そして、変形した骨が脊髄を強く押さえる事により、運動障害や歩行障害や排尿障害、感覚麻痺、顔面麻痺や指先の変形などが生じます。首に痛みやコリを感じたら放置せず、その原因を探り早い段階で適切な治療を行う必要があります。
 治療は手術も考えられますが、ある程度のリスクが伴います。まずはリスクの少ない神経ブロック療法をお勧め致します。神経ブロック療法とは、神経や神経の周辺に局所麻酔を注射し、痛みをなくす方法です。麻酔薬が神経に作用し、痛みの伝わる経路をブロックすることで痛みを取り除きます。痛みが緩和され血流がよくなり、筋肉のこわばりもなくなります。一回で痛みが完治するものではなく、薬物療法と併せて複数回実施します。神経ブロック療法には、いくつかの種類があり、痛みや症状により使い分けます。

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